2018年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

--.--.-- (--) --:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 |  スポンサー広告  |  Top↑

2010.02.12 (Fri) 19:52

祖母

半年ぶりに合った祖母は、ベッドの上で荒い息をあげて寝ていた。
ときどき痰がからんだような咳をする。
頬は痩け、腕や足は言葉通り骨と皮だけだった。
もう一週間近くしっかりとした食事を摂っていないらしい。
僕がベッドの横の椅子に座っても、祖母は何の反応も示さなかった。
ずっと苦しい顔をして、荒い息をあげている。
手に触れても、肩を揺すってもそれは変わらなかった。
息をしているのがやっとという感じだ。
そして、ごほごほとときどき咳をする。
その咳を聞くと、もう忘れかけていた、三年前、祖父が他界した日のことを思い出す。
あの日、病院から電話が掛かってきたのはもう夜の11時を回った時だった。
それまでに、ちょっとした事で母は呼び出されていたので、少し嫌気がさしていたようだった。
それでも行かなくてはいけない母を少しかわいそうに思った。
僕は母を助手席に乗せ、深夜の国道を走らせた。
病院に着くと医師から祖父の状態を聞かされた。
もうだいぶ危険な状態だというようなことを言っていた。
僕と母は待合室で待つことになった。
ときどき祖父の苦しむような声が聞こえた。
僕は声が出るようならまだ大丈夫なのではないかと思った。
でも、明け方には祖父が声を出すことは二度のないことになった。
 |  雑記  |  Trackback(1)  |  Comment(0)  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する

URL
コメント
パス  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

-

管理人の承認後に表示されます
2012/11/25(日) 02:11:26 |
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。